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株式会社スモーク・ストーン、渡邉貞人取締役 TOPから学ぶ前編

東京都、方南町駅前でパーラーJOYの屋号で1店舗を運営している株式会社スモーク・ストーンの渡邉貞人取締役のトップインタビューです。前編では株式会社スモーク・ストーンの歴史と渡邉貞人取締役のキャリアについてお聞きしました。

会社の設立はいつですか?

設立は1975年で、44年前です。

御社はパチンコ事業から始まったのですか?

スモーク・ストーンという会社は、最初ライター等の喫煙具の販売会社からスタートしました。帝国ホテル(現在は帝国ホテルビジネスタワー)の地下で喫煙具屋さんから始まったんです。

だから会社名にスモークが入っているのですね。

そうです。ただ、先代の社長は飲食事業から始めています。飲食店が成功したので、雑貨店も始めて、海外の蚤の市でおもしろいアクセサリーを買ってきて販売していました。

流れとしては、飲食→喫煙具→貸しビル業→遊技場という流れですね。

遊技場の経営はどうして始めたのですか?

知人から良い事業だと聞いて興味を持ったと聞いています。パチンコ店経営の開始としては後発です。しかもバブル崩壊ぐらいのタイミングだったので、会社に勢いがない状態だったらできなかったことですね。

飲食店の経営も変わらず続けているのですか?

いえ、飲食店が独立してその店舗をそのまま貸しているという形態です。お客さんを引き継いでリース店舗という形ですね。

それまで御社の飲食店で働いていた社員が独立してお店の経営者になるということですね。

そうです。独立したいという社員にお店を貸しています。飲食店では店長の上はもう経営者しかないので、先代の社長も独立しろとよく言っていました。

先代の社長はどのような方だったのですか?

とても厳しい方で、私はとにかくよく叱られました(笑) 生き方から何から何まで叱られた。でもそこで鍛えられて商売とはなにかということを学べたのだと思います。厳しいながら魅力がある方でした。常に意欲的で何かに挑戦していて、2015年に74歳で他界するまで現役でした。年を重ねた時に自分もそうありたいと思いますね。

渡邉さんの経歴を教えてください。

2018年の11月に株式会社スモーク・ストーンに入社しました。実は5年前まで、このパーラーJOYで店長として働いていたのですが、様々な経緯があって、一度はパーラーJOYを退職しました。

その後は、ある大手パチンコホール企業に転職して、そこを退職してまたもどってきたのが昨年というわけです。

パチンコホールで働く以前はどのようなお仕事をされていたのですか?

パーラーJOYに勤務する前は、ゲームセンターやパチンコホール等のコンサルティング会社で働いていました。20代の半ばに3年くらいですね。当時は営業職を経験してみたくて、何気なく就職した会社がたまたまパチンコホール向けのソフトウェア開発などを行う会社で、ITや経営のコンサル事業を行っていました。

またパーラーJOYに戻ろうと思ったのは何がきっかけだったのですか?

専務取締役の下倉から帰ってきてほしいと声をかけて貰ったのがきっかけです。大手企業で経験を積んだからこそ、身につけた知識やスキルを発揮してほしいと言われて、嫌になって辞めたわけではなかったので戻ることに決めました。

単店だからこそ、その1店舗を任せることのできる人は簡単には見つからない、信頼できる人が必要だということだったので、私もまたチャレンジしようと思うことができました。

戻ってきて、5年前と変化はありましたか?

今のパーラーJOYの店長も、当時私が店長だったころに副店長をしていた社員なので、顔触れは変わっていないのですが、やはり店長によって店舗の雰囲気は変わりますから、今は当時よりも真面目で規律だっていると感じます。

現在の店長はすごく細かく管理をしながらも、対人に関して非常に大らかなので、真面目であっても社員同士とても仲が良く、明るい雰囲気の店舗になっていると感じます。

現在活躍している社員はどんな方が多いですか?

地域密着で店舗運営をしているので、昔から近所に住んでいる地元出身の社員が多いです。やはり地域に対する愛情があるので、接客に対する姿勢にも現れていると思います。

若い方が多いのですか?

平均年齢は30歳くらいなので若い組織ですね。最近も若いアルバイトスタッフが2名、正社員になってくれました。

御社の社員登用は推薦ですか?

推薦もしますし、立候補してくれるスタッフもいます。実はどんどん労働環境を改善していて、それを見てアルバイトスタッフが正社員になりたいと思ってくれるようになりました。

その二人も労働環境の改善によって正社員を希望したのですか?

そういう面も強いです。女性のスタッフは、給与の面やボーナスなど、やはり正社員の方は待遇が良いと感じて正社員になりたいと思ったそうです。男性スタッフは、待遇面に加えて、純粋にパチンコ業界が好きだからと言っていました。すごく嬉しかったですね。

労働環境は大幅に変えたのですか?

以前とは全く違います。下手をするとアルバイトの方が正社員になるよりも良いのではないか?というくらいの待遇でした。

グループでは飲食店も運営していたので、そちらの方が人手不足は深刻だったこともあり、それを改善するには労働環境を見直しましょうと、先代の社長にも話して、今の福利厚生になっていると聞いています。

今、組織が固まってきている中で、御社の社風やこういう性質を持ったスタッフが多いというものはありますか?

考えてみたのですが、うちには色がないかもしれません。意図して作っていない部分もあります。だからこそ協調性に優れているというか、様々なタイプの人間が働いていながらも、うまく調和しているような印象です。

色がなく誰に対してもオープンだからこそ集まったスタッフなのですね。既存の社員に求めることはありますか?

これは当社が単店だから仕方ない部分でもありますが、やはり向上心はふんだんに持っていて欲しいですね。ただ、その向上心の持っていく先がないという点がなかなか難しい課題でもあります。

後編に続く