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株式会社伸喜、小田博正社長 TOPから学ぶ後編

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愛知県と静岡県でタイキの屋号で6店舗を運営している株式会社伸喜の小田博正社長のインタビューです。後編では会社のビジョンや、方針、ターニングポイントとなるエピソード、第二回決起大会で語った全社員へのメッセージについてお伺いしました。

(前編はこちら 株式会社伸喜、小田博正社長 TOPから学ぶ前編)

現在の会社のビジョンや方針を教えて下さい。

去年の6月に初めての決起大会を開催したのですが、その時に3つの方針を打ち出しました。「社員の為の会社作り」と、「社員の努力を報酬として明確に還元していく」、そして「経営者の育成」の3つです。

経営者を作っていきたいというのは凄いですね。その為にどの様な取り組みをされているのですか?

日々、意見交換会を行っていますし、私個人としては全社員と年に3回会う様にしています。現状把握というのもありますが、何よりも自分の事を知って欲しい、どの様な考えを持っているのか理解してもらいたいという想いがあります。また1日社長任命も行っていますよ。

決起大会から社員の方々は変わってきましたか?

そう思います。特に本部の社員は明確に変わってきました。現場のスタッフにももっと伝えていきたいですね。

弊社でお手伝いしている採用という観点から見ても、御社の体制や特に福利厚生が急激に変わってきているのを感じます。

そうですね。人事部を立ち上げてから今ようやく5人体制になりました。最初は1人体制だったので、教育の時間が取れずに、思い通りに進める事が難しかったのですが、5人体制になった事で採用と教育を同時並行で行う事が出来る様になりました。社内報発行など広報とも連携して、どんどん出来る事が増えています。

後は、唯一経理部門が手付かずだったのですが、10月から総務部を立ち上げる事になりました。そこではまず伝票の処理をデジタル化する事を考えています。今は手作業ですし、多くの部分を委託していますので、全て自社で効率的に行う事が出来る様にしていきたいです。

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先ほど採用というお話もありましたが、どの様な人を採用したいと考えていますか?

具体的には決めていません。なかなか人が集まり難い業界である事を念頭に、窓口を広げていきたいとは思っています。ですが、適正人数まであと少しなので、まずは教育に時間とお金を使いたい。あまり贅沢を言わずに社員数を確保しながら、教育を強化していく事をしっかりと進めていきたいです。

今後の新店についてはどうお考えですか?

今の時点では完全な新規出店はあまりメリットがないと思っていますが、話題のM&Aや居抜きでというのは考えています。

現在6店舗を運営していらっしゃいますが、そこで活躍している店長はどの様な方たちなのですか?

比較的社歴の短い社員が多いかもしれないですね。実は1年前に女性店長が誕生しました。

女性の店長がいらっしゃるのですね!

当社では、店長に全てを任せるというよりも、本部で出来る事は本部でやろうと考えていて、育成やシフト管理などは本部で行っています。考え方としては、店長がゴールという訳ではなく、経験として店長になる事が必要で、その先を目指して欲しいと考えているのです。

最終的には社長を目指してほしいですね。職位が人を育てるという面もあると思います。 また、同時に専任化を進めています。個人の得意分野をとことん伸ばせる環境を整えたいと考えていて、各々がやりたい事を追求できる会社にしたいと思っています。

ずっと気になっていた『額縁に入った貼り紙』についてお伺いしても良いですか?

はい。この貼り紙というのは、私が会社を変えていこう、成長させていこうと心に決めたきっかけになった物で、戒めとしてずっと壁に飾っている物です。 1年程前、朝の出勤時に出入口のシャッターに無造作に貼られていました。この場所はお客様も通るし我々社員も通る場所です。

「こ障につき ふうさ中 違う風除から おまわり下さい ○○店」と書かれていて、しかも漢字が間違っていた。それを持ち帰って本部の会議で共有しました。「伸喜はまだまだこのレベルで、沢山の課題がある」という事を話しました。私自身、社長でありながらその事に気付いていなかったのです。だから今でも自分に対する戒めとして日付を入れて残しています。

その様なエピソードがあったのですね。

本日、第二回目の決起大会に参加させて頂きました。そこで去年と同様に3つの方針をお話されていたと思いますので、改めてお伺いしても宜しいでしょうか。

はい。第48期を前に、更なる進化に向けて、どのようなことを意識して考えてほしいかという項目を今回も3つお話させて頂きました。 1つめが「社員の為の会社作り」 社員全員に、会社のブランドは人であるという事を意識してほしいと思っています。

パチンコ業界のイメージ向上という気持ちはずっと持ってきましたが、これからの時代はこの会社にはどんな人がいるのか、どの様な人達が店舗を運営していくのか、そこにブランド価値があると思っています。だから全社員皆で協力してブランディングしていきたいと思っています。

2つ目は「女性社員倍増計画」 職場環境の改善、将来性のある会社など様々なテーマを元に女性社員を増やしていくという計画を進めていきたいと考えています。 3つ目が「いつか花を咲かせる為の土壌作り」です。

会社として何に投資するか?研修制度を初めとしてしっかりと土台を作っていきたい。やはり土壌が大切なので、どんな花が咲くかわからない土壌にはしないという事です。

最後に、スタッフへ伝えたい事を教えて下さい。

とにかく、全てのスタッフを大切にしたい、同じ目標に向かって価値観を共有したいと思っています。一部の幹部だけでなく、全てのスタッフにここが自分の会社なんだ、店舗なんだと当事者意識をもって仕事に向き合ってもらうことで、自分が指揮を執り、物事の中心になるという経験を肌で知ってほしいと思っています。これからも皆で力を合わせてより良い会社にしていきたいですね。

本日はありがとうございました。

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-インタビューを終えて

小田社長が本気で社内改革・採用・人材育成に取り組み実践しているのだという事が決起大会でも感じられ、とても感動しました。社員の皆様にもその思いが伝達している様で会場からは熱気を感じました。インタビューでも自分の話や思いを語る事は苦手だけれど社員の皆に自分の事や想いが伝わってほしいとお話しされており、社長自ら背中で変わっていく有志を見せていこうという思いに心打たれました。(インタビュアー元木)