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株式会社中原商事、中原竜太専務 TOPから学ぶ前編

 

福島県を中心にビックつばめの屋号で12店舗を展開している株式会社中原商事の中原竜太専務取締役のインタビューです。前編では入社後のキャリアの歩みやビジョンについてお聞きしました。

歴史が長い御社ですが、会社の設立はいつでしょうか?

1952年です。パチンコ事業一筋でやってきて、もう創業68年になります。おそらく福島では一番古いパチンコホールになるのではないでしょうか。

中原専務が入社したのはいつ頃でしょうか。

今から20年ほど前になります。高校を卒業してすぐ、就職を選びました。家業がパチンコ店ということもあって、業界には興味を持っていましたので、最初はコンピューター会社にお世話になり、その後は営業コンサルタント会社で学んでいました。

営業コンサルタント会社にいた時に、父である社長から「戻ってこないか?」と話があり、入社を決意しました。

最初は現場からのスタートしたのでしょうか?

そうですね。最初は総台数250台ほどの小さな店舗に副店長として配属され、現場の仕事を学びました。

当時は福島県の台数規制が撤廃されたタイミングで、同時期に近隣に某大手さんの出店が決まっており、創意工夫で勝負をして実績を作るのに必死でした。

入社された際の周りの反応はどうでしたか?

社内でのネガティブな反応は感じませんでしたし、マイペースな性格ということもあり、周りをあまり気にせず働いていましたね。

配属された店舗の中では、皆さんに協力してもらい、ある程度自由にやらせてもらっていたので、非常に楽しく働くことが出来ました。

中原竜太/株式会社中原商事 専務取締役。高校卒業後、コンピューターメーカー、コンサルタント会社を経て、1999年に中原商事に入社。入社後は副店長、店長と現場を経験し、その後本部長へ。今年2月に専務取締役へ就任。

 

営業面での苦労はありましたか?

営業面で一番苦労したのは、当時の客層です。まだまだマネジメントも行き届いていなかったので、店内でのトラブルが多く、スタッフの管理や教育も非常に苦労しました。

様々な苦労があったんですね。その後はどのようなキャリアを歩まれたのですか?

当時、弊社の一番大きい店舗でも300台規模だったのですが、運良くいわき市に500台規模の店舗をオープンさせることになり、その新店の課長として異動しました。

現場を完全に離れて、本部長として全体を見始めたのはいつ頃からですか?

10年くらい前に役職が本部長に代わって、そこから全体を見始めました。

話は変わりますが、社内について最近変化があったとお聞きしました。

そうなんです。現在創業68年ですが、将来100周年を目指しています。

100年企業になるためには、営業力だけではなく、人の力が非常に重要になると考えています。そのためには、良い意味でのシフトチェンジが必要だと考え、『企業理念』を新しく創りました。まさに出来たてのほやほやで、これから全従業員に浸透させるところです。

『人が集まる・人が育つ企業』実現のために、良いことはどんどんチャレンジしていきます。

新しい風が吹き始めたのですね。これから楽しみです。それでは次に御社の今後のビジョンを教えてください。

遊技台数1万台を目標にしています。まずはこの「1万台」を目標に、今後も出店をしていきたいと思っています。

非常に明確ですね。業界全体ではあまり良い話を聞かない昨今ですが、パチンコ業界の今後についてはどうお考えですか。

心配しているところはみなさん同じだと思います。近々では、消費税率の引き上げ、撤去問題、受動喫煙法の施行に始まって、管理型パチンコや新紙幣…いろいろな意味で課題は山積みではあります。

しかし私は一歩一歩着実に、前向きにしっかりチャンスをつかんでいけば乗り越えられると思っています。

業界は長い歴史の中で、常に規制との戦いであり、生き残るために知恵を絞って、創意工夫をいして乗り越えてきました。その気持ちを忘れずにいたいなと思っています。

業界に不安を感じて異業種に転職してしまう方も多くなってきています。

もちろん、現状にはネガティブな部分もありますが、私は前向きでいたいですね。

機械のスペック一つにしても、パチンコはこれから変わってきますし、スロットの6号機も今は使えるものが徐々に出始めていますので、まだまだパチンコ業界を見切ってしまうのは早いと思います。

知り合いの中にも、大幅な規則改正のタイミングなどで転職してしまった方もいますし、業界に悲観的になった方も多かったと思います。

そんな中でも、結果的に我慢強く業界で頑張ってきて、私は良かったと感じています。辛くなればなるほど、パチンコ業界というのは一枚岩になって、益々良い環境にしていける。そういった意味でも、今まで業界で頑張ってきた方には、ここで諦めずに夢を持って引き続き頑張ってほしいと思います。

前向きな姿勢は大切ですね。

辞める決断をする要素というのは、自身が物事をネガティブに考えている時しかないと思います。「継続は力なり」と言いますが、せっかく業界で何十年も骨を埋める気持ちで頑張ってきたのに辞めるという選択は、非常にもったいないですよね。

そういう方々は、この業界に対する素晴らしい感性も持ち合わせていると思いますので、個人的には業界でこれからも頑張ってもらいたいなと思っています。

後編に続く