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木下物産株式会社、木下大佑常務取締役 TOPから学ぶ後編

京都、和歌山、三重にKBの屋号で7店舗運営している木下物産株式会社の木下大佑常務取締役にインタビューしました。後編では企業理念や将来のビジョン、今後の目標について熱く語って頂きました。
前編はこちら(木下物産株式会社、木下大佑常務 TOPから学ぶ前編)

企業理念について教えてください。

企業理念は、中途採用を強化して組織改革に着手した3年前に制定しました。企業理念が「挑戦と変革」、将来ビジョンが「1千億、50店舗」です。

将来ビジョン「1千億、50店舗」について詳しく教えてください。

1店舗の年商が20億円だとして、それを50店舗作ろうという道です。年商20億円のパチンコ店は、規模感で言うとよくあるお店で極論繁盛店じゃなくても到達可能な数字。

私が注目しているのは総台数400~500台程度の中型店です。現在は遊技機の性能が低下していることもあって非常に厳しい環境ですが、お客様に対して誠実な営業を続ければ、ローコストでも年商20億円のお店は作ることが出来ますので、そういう店舗を増やして行きたいと思っています。もちろん、大型店のグランドオープンも目標として持っています。

なるほど。理念やビジョンはどうのように共有しましたか?

全店舗へ一斉通達し、あとは直接会って具体的に伝えることを続けました。特に店長とは良く話をして理解を高めてもらい、その内容を現場に落としてもらっています。

木下常務は社員とのコミュニケーションが多いですか?

うーん、どうでしょう。他社さんと比べたことがないので分かりませんが、店長とは最低月1回は時間を取って話すようにしていますね。京都の店長は月3回くらい、三重は遠いから月1回とバラつきがありますが。

木下大佑/木下物産株式会社 常務取締役。大学卒業後に父の運営する同社へ入社。兄弟の中で木下常務だけが男だったということもあり、小さい頃から継ぐことを意識していた。

ありがとうございます。話題が変わりますが、採用以外で力を入れている取り組みを教えてください。

人材教育ですね。現在は社内研修以外にも外部研修を取り入れています。他には社内制度や待遇の見直しを推進しています。その結果、給料のベースがアップし、休日数が増えています。

それはES向上に繋がりますね。

そうですね。せっかく採用しても辞めてしまってはお互いに不幸ですから。従業員満足度を上げるためのプロジェクトチームを立ち上げ、決まったことを段階的に取り入れています。

プロジェクトのチームメンバーはどのように選んでいるのですか

各店舗から1~2名を選出していて、立候補もあれば指名することもあります。

また、役職ごとに考えることや思うことは違うと思うので、一般職から店長までバラバラになるようにしていて、さらに偏りが出ないように気を付けています。

会社が変化し、組織が強くなっているように思います。

採用をして、各店舗の数字が上がり、労働環境が整ったことで、会社としてかなりレベルアップしてきたと思います。

今年9月には会社として初めて社員総会を開催しました。この日は全店店休したので、本当に全社員が集まっています。この社員総会で会社が働きやすくなったと話してくれた社員がいました。涙が出るほど嬉しかったですね。

それは嬉しいですね。

この子は、10年前に高校卒業してすぐ入社してくれたのですが、この会社は大丈夫なんだろうかと常に不安を感じていたそうです。仕事での辛い経験もあり、辞めることも本気で検討していたようですが、ちょうどその頃から会社がすごい勢いで変化していき、今では心底残って良かったと話してくれました。

辞めた社員も多かったですが、残ってくれた社員の中にそう思っている人がいるのには感動しました。

会社が良くなっていることを実感できるエピソードですね。

今では各店舗で懇親会や慰労会が定期的に開催されているので、私もそこに参加します。その中には、私が面接を担当して採用した人も多くいますが、自分の仕事を楽しそうに話している姿を見ると、とても幸せな気持ちになります。

今の社員に求めるものは何ですか?

仕事のクオリティを上げることです。口を出さない方が成長すると思い、仕事の質に関しては口を出さないようにしていました。これは、良い部分もありますが、一方でこのままで良いという誤解を生んでいる可能性もあると気付きました。

だからと言って、すごく口を出すのではありませんが、日々勉強をしてクオリティのベースアップに取り組んでほしいと思っています。

今後の目標を教えてください。

直近では、12月にグランドオープンする新店を成功させることです。営業不振店を買い取ってのグランドオープンなので、成長した社員の力で、どこまで通用するのかが楽しみです。

来年以降の出店計画はありますか?

具体的に決まっているものはありませんが、新規出店は積極的に取り組んでいきたいと考えています。遊技機の問題も落ち着きつつあるのでM&Aの話は今後減るかもしれません。しかし、廃業される店舗は増える可能性もあるので、パチンコ店からパチンコ店への引継ぎは注目していこうと考えています。

ありがとうございました!

-インタビューを終えて
入社した時から短い期間で社内を変えた木下常務。既存の社員はもちろん、入社してきてくれた社員への感謝の気持ちを常に口に出しているのがとても印象的でした。
前向きなマインドを持ち、高いモチベーションを持っている社員が多いと話していましたが、木下常務も前向きな発言がとても多かったです。
社員の方のお話をされている木下常務はとても楽しく嬉しそうで、インタビューさせていただいている私までワクワクしました。またお話お伺いさせてください!(インタビュー 竹中)