
今週のパック・エックス通信は、ヒューネッツジャパン株式会社の清水博文常務です。
お父様の影響で学生時代からパチンコホールで働くことを意識し始めた清水常務。
後編では、東日本大震災での経験、人材教育に対するお考えなどをお伺いしました。

清水博文氏
ヒューネッツジャパン株式会社
常務取締役
大学卒業後、大手パチンコホールにて2年間勤務。その後父が経営するヒューネッツジャパン株式会社に入社。沖縄、福島での勤務を経て、東北エリアのエリア長に就任。現在は仙台に常駐し、会社全体をみている。
http://www.rka.co.jp
―東北エリアに出店し、どういったきっかけでうまく行き始めましたか?
大きなターニングポイントがあったというよりは、繰り返しだと思います。
経営者が変わると、店舗の方針も変わります。
私の考えを繰り返し伝えていくことで、理解をしてもらえるようになり、徐々に雰囲気は変わっていきました。
私自身、相手への気遣いをより意識するようになったのも大きいかもしれません。
でも東日本大震災は、大きかったかもしれませんね。
緊急事態が起きると、普段は見えないようないろいろな部分が見えてきます。店舗の運営にとってもですが、私自身のその後の人生にとっても、ターニングポイントだったのかもしれません。
―当時はどのような状況だったのでしょうか?
女川店は鉄骨だけという状態になってしまいましたが、他は全て大丈夫でした。
当時は物が不足していましたが、当社の場合は他のエリアにも店舗があるので、そこから物資を届けてもらい、3月中にはすべての店舗の営業を再開しました。
営業を再開すると、「待っていました」とばかりにたくさんのお客様が来店してくださいました。
お客様同士でお互いの無事を確認し合う光景も見られました。
パチンコへのバッシングもありましたが、再開を喜んでくださるお客様がいるということは、私たちが地域社会で必要されていることなのだ、と改めて感じることができました。
―パチンコホールを経営するという魅力を、どんなところに感じられていますか?
パチンコという業態は他にはない魅力があると思います。
ひとつは、お客様の喜怒哀楽がはっきりしていること。人の心を揺さぶる遊びなのだと思います。
それから、1店舗あたりのお客様の出入りが他の業態に比べて多いことです。
だからこそ、接客や営業など、様々な面で工夫できることはたくさんあり、難しさもおもしろさもあるのだと思います。
―では次に、人材育成について意識していることをお聞かせ頂けますか?
甘やかさないことですね。
ある程度追い込むということは必要だと思います。追い込めば真剣になって、必死で考えてなんとかやろうとします。
甘やかしてしまうと、責任感を持って仕事をしなくなってしまいます。
私は、会社に対しての責任感よりも、まずは自分自身と向き合い、自分の行動に対して責任感を持ってほしいと考えています。
そういった意識の部分を変えていくためには、ある程度のプレッシャーをかけないといけないのだと思います。
結局、人に言われて動いても、気持ちが乗っていないからうまくいかない。
自分で決めて、自分で考えて動くから、失敗しても違う方法を試してみたり、試行錯誤して最終的によい結果を出すことができます。
それを気づいてほしくて、意図的にプレッシャーをかけて真剣にさせるということはやっています。
―社員さんにはどのような人になってほしいと考えられますか?
先ほどお話ししたように、自分に責任を持てる人になってほしいです。
最終的には全て自分だと思います。自分の守りたいものは自分で守ってほしい。
そして、社会の役立つ人間になってほしいと思っています。パチンコ業界だけに限らず、別の業界に行ったとしても、活躍する人になってほしいですね。
―新しく入る社員さんに対しては、どのようなことを伝えていますか?
お客様と地域に必要とされる店になりたいという考えは伝えています。
会社なので利益は必要です。お客様に支持されるから、経営を続けていける。
薄利多売で、できるだけ多くのお客様と関わり、お客様・地域から必要とされる店にしていこうという話はしていますね。
―では最後に、今後はどういった会社を目指されていますか?
今後はさらに人材育成に力を入れていきたいと思っています。
社員の成長が、会社の成長につながっていくので、人の成長を促せるような組織にしたいです。
ただ楽しいだけではなく、大変なこともつらいことも乗り越えて、その先にある達成感を感じられる会社。そういった集団にできれば会社は自然と成長していくのではないかと思います。
―本日はありがとうございました!

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