今週は株式会社協商の孫社長のインタビューです。
後編ではパチンコ業界の中では早い段階から始められた新卒採用について、そして今後について伺いました。それではどうぞ!

TOPから学ぶvol.77
株式会社協商 孫 浚赫社長 後編

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株式会社協商
代表取締役 孫 浚赫 氏
2010年に父が創業した株式会社協商に入社し、その2ヶ月後に代表取締役に就任。現在は東京3店舗、千葉1店舗を経営する。

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―新卒採用も長くされていますよね。

はい、現在17期生の採用活動を行っていますが、おそらくは業界でも新卒採用を始めたのは早い方だったと思います。
ただ、前年は私が我を通して採用を実行しませんでした。当時は、現社員数で十分だと思ったからです。ここで、新しい社員が入ってきては、組織体制が崩れると考えたのです。
でも、それは間違いだったと今は思います。目先のことばかり考えていたのだと今は理解しています。

会長もよく言いますが、私自身も「社員には会社のためではなく、自分のために働いてほしい」と思っています。「自分のために働いて成長することが結果的に会社の成長に繋がる」自然の流れです。だから、一人一人の人生を尊重しています。
そうなるとやはり、会社の方針というのは動きがあるため、それに反して離れていってしまう人もいます。それも、今は深く理解しています。

新卒採用を行うことは、自分の座標を知るためのヒントにもなります。
会社は何をアピールすれば良いのか、これから会社にはどのような人材が必要なのかを考えられます。それらを含めると、毎年新卒採用を行うべきなのです。

―採用活動には社長はどの部分で関わっていらっしゃるのでしょうか?

前期の採用から、「会社説明会」に顔を出すようになりました。
学生に「私の想い」を直接伝えたいということもそうですが、学生の「気を引き締める」ということも意図しています。
説明会の段階で、パチンコ業界で働くということ、この会社で働くということを真剣に考えてほしいのです。「中途半端な気持ちで選考に進むことは時間の無駄だ」と、「面接にも、そういう気持ちで来てほしくない」と厳しく言っています。

この業界は特に新卒社員は採用しづらいですから、学生としても志望度は高くなくても内定をもらえると思う部分があるのかも知れません。でも、そんな気持ちで入社しても、早期退社に繋がりかねません。
だからこそ、選考の段階で厳しくして、入社に対する「覚悟」を持った人に来てほしいのです。
採用担当スタッフは、採用人数の目標を達成できるだろうかと、ひやひやしていると思いますが、それでも、将来のためと思い、あえてこのようにやっています。

―では、次に今後の話をお聞きしたいと思います。今後行っていこうと考えていることを教えて頂けますか?

「人」の部分で言うと、「一人一人社員の力が反映されること、本社まで意見が上がってくること。通気性、自主性、自発性が整うこと」社員力がしっかり根付いている会社にしたいです。
「物」に関しては、既存店への適切な設備投資と、近年内には新規店舗を展開していくことです。これを必ず成し遂げなくては、会社の成長に繋がりません。

それから、「キングブランドの確立」。
パチンコ店の一番の重要な要素は「勝ち負け」です。一昔前は、店の設備や接客の良さよりも、勝てれば良いというお客様の考えが今まで以上に強かったと思います。でも、今はお客様の店選びの理由が多様化しています。そういう意味でも、今後「ブランド力」は尚更必要だと思います。
私は、独自性を大切にしていきたいのです。「周りのパチンコ店はこうだから、うちも同じようにする」というのは好きではない。

お店の内外装にしてもそうですが、店舗のリニューアル時に壁に「トリックアートを描こう」と言っていたこともありました。あまりにも突発的で、急だったため見送りになったのですが。私の自己満足にならないように、そうやって意見を出し合えることはありがたいことです。

―社内の方と話す時間は多く取れていらっしゃるのですか?

もっともっと時間をとらなくてはならないと思います。もっとお店に顔を出さなくてはなりません。お店に顔を出すことは多いと思うのですが、まだまだです。
全社員で慰安旅行に行くと、私は社員一人一人とお酒を交わします。私は飲めないのですが。
立場上は私が一番上ですが、年配者がほとんどですし、教えてもらうことばかりです。私は常に社員に支えられて私がいるのだと思うことは忘れたくありません。社員に支えられて、社員と共に会社も成長していくのだと思っています。

―社員の方にこんな人になってほしいというのは何かありますか?

「エンターテイナーであれ」と言っています。
例えば、パチンコ店と、ディズニーランドは、同じエンターテイメントであり、夢を提供するということに関しては、あまり変わらないと思っています。

しかし、この業界は楽しいことばかりではありません。
お客様の中には、借金をしてしまう人もいれば、年金を使い果たしてしまう人もいます。「きれいごと」だけじゃ済まない業界です。
お客様は高いお金を払って遊んでもらっているということを理解した上で、私たちは「エンターテイナー」であることを、意識して働いてもらいたい。
「エンターテイナー」だったらどうすれば良いのだろうか、と考えて出た答えが、「ピエロの格好をしてホールに出る」だったら、それでもいいのです。「マジック」を披露しても良いのです。そういう風に考えて行動できる人であってほしい。
まだまだ始まったばかりですが、少しずつ社員にそういう意識は浸透していっています。

―では、最後に、パック・エックス通信を読まれている方々にメッセージをお願いします。

難しいですね。
実はこの話は、一度は断ったのです。理由は、私の短いキャリアから考えて、時期が早いと思ったからです。でも、やらないよりやって後悔した方が良いと思い、受けることにしました。

私が言えることとしたら、「少しでも人生を楽しんで行きましょう」ということです。
当然のことですが、人生一度しかありません。だから、少しでも満足のいく人生にしていきたいと思います。
仕事は楽しいことばかりではないですが、そんな中でも少しでも楽しんでいければと思っています。

―ありがとうございました!

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