今週は株式会社ジョイナスの髙山愛子社長に登場いただきました!
後編では社員の皆さんで創られた理念のお話、女性の活用についてのお話をメインに伺いました。それではどうぞ!

TOPから学ぶvol.75
株式会社ジョイナス 髙山 愛子社長 後編

株式会社ジョイナス
代表取締役社長 髙山 愛子 氏
高校卒業後化粧品会社に就職。結婚を機に専業主婦となるが、平成17年株式会社ジョイナス設立に伴い代表取締役に就任。
現在は滋賀県に4店舗、三重県に2店舗を展開中、10店舗展開を目指している。

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―理念は社員の皆さんで創ったと伺ったのですが、その経緯を教えていただけますか?

5年程前に当時の店長たちで創りました。理念の大前提にあるのが、“レッツジョイナス”なんですね。みんなでひとつのものをつくっているからジョイナス。それを元に4つの経営理念をつくりました。この中にすべて凝縮されていて素晴らしいと思います。これを実践できる社員がひとりでもふたりでも増えていくことが一番いいことなんじゃないかなと思います。

―社内で何か変化はありましたか?

約3年前に、営業部長が、『社長は理念が大切だというけど、その想いって社員にどこまで伝わっているんでしょうね?』と言ってきてくれて。直接社員と話をしてほしいと言われたんですね。
それからジョイナス塾というのを月に1回やるようになりました。各店から1名ずつ呼んで、だいたい6~7人で行っています。「理念っていうのはこういうもので、理念を元に判断したら間違いはないよ」「朝礼のときに唱和するだけでは意味がないよ」ということを言い続けていますね。3、4時間話をして、その後食事会に行って、そこでは数字のことは一切なしで一人の人間として、どういう人になりたいのか、どんなことを考えて行動しているのかとか。お互いの価値観を知る場にしています。

―ジョイナス塾を始められて社長自身、何か変化はありましたか?

変化はありますね。現場で起こっていることって、何枚もフィルターがかかって私の耳に入るんですよ。
直接話をすることで、今起こっていることや、私が思っていた以上によく考えて、真剣に取り組んでくれていることを知ることができます。もう泣けてくるくらいに嬉しいこともありますね。いいも悪いも両方ありますが、生の声で聞けるのが素晴らしいです。

だから月に1回は全力で私も話しますし、向こうも話してくれるように質問をたくさん用意したりしています。手ごたえは感じているので、継続していこうと思っています。
私はあまり伝えるのが上手じゃないんですよ。でもそれをすることで、社員との距離がきゅっと縮まる感じはします。

―社員さんにとっては、社長と直接話ができて、自分の話を聞いてもらえるのは嬉しいことですよね。

先日オーナー会でも、社長は忙しそうにしてはいけないんだという話が出たんですよ。クロスワードパズルでもやって暇そうにしていると社員が話しかけやすくなるんだって。
私も社長室のドアを開けて、忙しそうじゃない雰囲気を出すようにしているんですよ。そうすることで、「ちょっとご相談が・・・」と話しかけてくる回数が増えてきたんです。それも仕事のひとつだと思ってやっています。

―では次に、今後についてお聞きしたいと思うのですが、10店舗の展開を目指されているそうですね。

10店舗欲しいというよりは、社員が育ってくると行き場所がなくなってしまいます。自分の将来に不安を覚える社員も出てくるだろうし、そうなると会社が低迷してしまいますよね。そういう気持ちにさせないためにも10店舗は絶対やりたいと思っていますし、やれると思いますし、絶対に実現します。

―実現に向けて、何か課題はありますか?

今はそれ程不安はないですが、以前はしばらく店に顔を出さなかったらすぐに質が落ちるということはありました。例えばうちは身だしなみを厳しくしているんですが、役職者がちゃんと注意できないということがあるんですね。でもそこでちゃんと厳しくしないと、一気にスタッフの質は落ちますから。メイクが濃すぎるとか、髪が明るすぎるとか、自分で判断できなかったら私に写メしなさいと言ってます。まだ送られてきたことはないですけどね(笑)。そういう意味では各店に女性管理職が欲しいですね。

先日、以前からいいなと思っていたアルバイトの女の子を社員にしたんですよ。
一緒に外部セミナーを受けていてもすごく一生懸命取り組むんです。こんなに一生懸命やっているんだからもったいない、ずっとアルバイトでいいの?って話して、口説き落としました(笑)。

―女性の活用というのは日本全体の課題でもありますし、この業界はまだ遅れている部分でもありますよね。

そうですね、それに女性の方が現実的なんですよね。子どもがいたり、生活かかっている子が多いから覚悟がありますし。私が女というのもあり、女性に対しての福利厚生はどの企業よりも充実させようと思っています。

やはり女性が店長を目指すのはハードルが高いと思うんですよ。夜間の業務も多いですし。安心して子どもを預けられる場所を用意したりだとか、できるだけ働きやすい環境を整えたいと思います。
それに女性ががんばっている職場って、絶対に男性もがんばるんですよ。そういう風を業界に吹き込んでいければなと思います。

―統計を取ってみると、地域一番店は女性客の割合が一番多いんですよ。女性スタッフが活躍している店舗は女性客が多いんじゃないかなと思います。

そうですね、だから採用のときなんかは私のことどんどん使って!と言ってます。女性経営者はこの業界は特に少ないですから、同じ女性が社長をしている会社ということだけでも、興味を持ってくれる子はいるんじゃないかなと思います。

―短期的にはどのようなことを目標とされていますか?

四半期決算ですね。四半期にすることによって月次に敏感になるじゃないですか。今後消費増税や、様々な要因で利益確保が難しくなってきますから、私だけでなく、現場がどれだけ敏感に動けるかが重要になってくると思うんですよ。敏感な目と感覚を養って欲しいと思って決算書を見せている時期もあったんですが、決算書はグロスで出てくるじゃないですか。それよりも、月次にもっと敏感になって、月単位で多少目標と差があったとしても、四半期でみれば調整が効くような、終わってみたら計画通りだったという方が建設的なんじゃないかと思っています。

―店長さんに経営者意識を持たせたいという想いから、粗利ではなく営業利益を重視させたいという経営者の方は増えてきていますよね。

そうですね、店長たちには自分の店の社長だという感覚を持ってほしいんですよね。粗利、機械代、人件費に執着しすぎてしまうのですが、会社を経営していくためにはそれ以外にも必要な経費や、支出がありますよね。そういったものを全部引いたら、営業利益はこれだけしか残らないんだというのを肌で感じてほしいんですよね。
それがわかったら、その人の将来にも絶対に役に立つと思うんです。

―40代以上のスタッフの方のキャリアについては何か考えていらっしゃいますか?

やはりずっと店舗というのも体力的に厳しくなってくるので、本社に来て教育担当をするとか、店舗開発をするとか、まったく別の事業を行うというのも有りなのかなと思っています。
年を取ってもポジションがあるという安心感を持たせることは社員のモチベーションにもつながるし、離職も防げますし、会社に対するロイヤリティが高まるのかなと思います。

―今、スタッフの皆さんに伝えたいことはなんですか?

感謝ですね。他にあまり思い浮かばないです。私が今ここにいられるのも、社員たちがいるからですから。社員がいてくれなかったら何もできないです。

―座右の銘はありますか?

すぐやる、必ずやる、できるまでやる。ですね。

―今までのお話にすごく通じますね!では最後に読者の方にメッセージをお願いします。

パチンコ業界はたくさんの問題を抱えているとは思いますが、日本になくてはならない娯楽だと思います。毎日遊びに来てくださる高齢のお客様もいらっしゃいますが、もしパチンコがなくなったら、その方たちはどこにいけばいいんだろう?と考えるとすごく社会貢献になっていると思います。

でもそういう明るい部分を一般の方はほとんど知らないと思うんですよ。企業単体ではなく、業界全体として、もっとアナウンスできればいいなと思っています。私は月9でドラマしたらどうだろうって思うんです。それがきっかけで若い人の開拓ができたらいいなと思っています。

―ありがとうございました!

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